ロンドン大学World Class CS 2022春セメスター振り返り

初めてのセメスターを振り返っていくよ


ロンドン大学 World Class BSc Computer Science に入学して最初の学期が終了しました!初めてのセメスターの感想をまとめます。

前期に取ったモジュールについて

2022 年春セメスターは 2 モジュールのみの受講にしました。取ったのは Computational Mathematics と Introduction to Programming 1。それぞれの内容を振り返ります。

Computational Mathematics

コンピューターサイエンスに必要な基本的な数学を学ぶモジュールです。主に以下のような内容でした。日本の高校数学+ α ぐらいかなと思います。

  • ビット、基数変換
  • 剰余計算
  • 等比/等差数列
  • 三角関数
  • 指数、対数
  • 極限、微分
  • ベクトル、行列
  • 確率、期待値

一つのテーマについて 2 週間にわたって授業+課題が出る →3 週目の頭までに小テストを提出、というサイクルでした。

ほとんど数学に触れてこなかった自分には、CM の動画レクチャーはなかなか理解しづらく、都度トピックについて調べ直しながら勉強を進めました。ヨビノリと Khan Academy にはお世話になりました。

CM は試験のある科目で、中間試験は 6 月末、期末試験は 9 月頭に実施されました。現在はオープンブックのオンライン試験ですが、コロナ禍の前はテストセンターでのペーパーテストだったようです。今後実地試験に変更になる可能性もあります。

Introduction to Programming 1

p5.js でゲームを作りながらプログラミングの基礎の基礎を学んでいくモジュールです。変数、関数、条件分岐、ループ、配列など少しでもプログラミング経験のある人ならサラッと進められる内容です。

プロジェクトベースのモジュールなので試験はなく、セメスターを通してゲームを作り、それが評価対象になります。

半年経ってみてわかった大学のこと

勉強はかなりフレキシブルに進められます!オンラインで全ての授業が完結する上、試験提出の超えてはならない Hard Deadline はセメスター内で 2 回しかありません。それさえ守れば、極端な話デッドラインの前日に詰め込んで勉強して試験を提出しても問題ないです。(小テストの Soft deadline は毎週設けられており、それは超えても提出可能ですがスコアが遅れた分だけマイナスされます。)

そのため常に 1 ヶ月分ぐらい前倒しで進行して自分で夏休みを作る人や、試験直前に 2、3 ヶ月分一気に進めて追いつく人なども居ました。それぞれのライフスタイルに合わせて勉強を進められる、パートタイム学生に優しい作りになっています。

恐らく 1 セメスターに 3 モジュール取るなら、平日に 2〜3 時間、週末に 5〜6 時間ほど確保できれば、それなりの成績でパスできそうな感覚です。

レクチャー動画のボリュームは、入学前の想像よりもちょっと少ないかな?という印象です。恐らく実際の授業よりちょっと短いぐらい、CM なら 1 週間トータルあで 30 分〜2 時間程度でした。内容もあっさり目だったので、内容をどこまで深追いして勉強すべきか迷うことが多かったです。他の大学が無料で公開している動画も見てみて、自分なりに落とし所を見つけるようにしていました。

また、学校からのサポートは思っていたより薄いです。CM ではおそらく二十人程度?のグループに分けられ、各グループにチューターが付けられサポートされます。が、自分のグループではチューターに質問しても、1 度も回答が得られませんでした。オンラインは通学と比べて生徒数が圧倒的に多いので、その分サポート内容が薄くなるのは仕方がないとは思うのですが… チューターの当たり外れもあるみたいなので、来季はちゃんとやり取りできる方に当たることを願います。来季もダメそうなら Chegg を使ってみようかなと考えています。

次セメスターとその後

来季は Web Development, Algorithms and Data Structures 1, Discrete Mathematics の 3 モジュールを受講します。

前期の試験後は約 1 ヶ月の休み期間があったので、その間に予習としてアルゴ式や早水桃子先生の離散数学入門などを進めています。

最後までお読みいただきありがとうございました。